このたび、ツプテン・ジンパ博士の
「コンパッション 慈悲心を持つ勇気が人生を変える」の出版を記念して、
https://oejbooks.com/news/compassion/
ツプテン・ジンパ博士の動画をご紹介しています。
この動画シリーズでは、著作の理解を深め、著者ツプテン・ジンパ氏の活動や人柄をお伝えする動画をご紹介させていただきます。
最初にご紹介するのは、
2015年にカリフォルニア州バークレーにある、意識の研究のためのスクール、セイクリッド・ストリーム・センターで行われた講演からの一場面です。
「何があなたを幸せにするのか?」
という質問にジンパ博士が答えた動画になっています。
この動画は英語で語られていますが、
YouTube動画の「設定」(右下の歯車のマーク)から
「字幕」→「英語」(自動生成)→「自動翻訳」→
「日本語」を選択することで、日本語字幕で見ることができます。
「コンパッション」の本は、
あなたを幸せにし、人を幸せにするために捧げられている本です。
「あなたが幸せになりたければ、コンパッションを実践しなさい。
人を幸せにしたければコンパッションを実践しなさい」
というダライ・ラマの教えに基づいています。
しかしそれは宗教的な教えとしてではなく、
科学的根拠に基づいた研究によって、
誰もが実践できるものとして書かれています。
では、ジンパ博士にとって、彼を幸せにするのはなんだったのでしょうか?
この動画では、
彼がこの本を書くことになった
彼のワークのバックグラウンドについて語られています。
そのことは彼の本の最初のところでも語られていますが、
より日常的、具体的な言葉で、
ユウモアを交えて、笑いとともに、語られています。
そのジンパ博士の気さくな雰囲気も味わっていただければと思います。
彼の「コンパッション」の本の最初にも書かれていますが、
彼はチベットの難民として幼少期をインドの難民の施設で過ごします。
そこで、その難民の子供の施設を訪問したダライ・ラマと出会い、
その後、偶然の出来事がきっかけとなって、
ダライ・ラマの指名によって専属通訳者となります。
その詳しい経緯は本に書かれてある通りですが、
その状況と環境そのものが、
彼に人生の目的を与え、
そのワークをすることが彼に幸せを与えていたと語っています。
つまり、彼はチベット人の難民であることによって、
自分の国の文化が生存の危機に晒され、
仏教文化の中に育ち、
彼自身難民生活者であることによって、
自分は誰かという問いかけにもなったというのです。
しかもジンパ博士は、
ダライ・ラマの通訳者ともなったことで、
さらにその目的が明らかになりました。
そして、ダライ・ラマに仕えることで、
それがジンパ博士の人生の目的の源にもなり、
それが彼の幸せでもありました。
彼の仕事は、ダライ・ラマの通訳だけではなく、
チベットの経典の翻訳などをすることでもあったので、
それはチベット文化の保存ともつながり、
同時に世界に奉仕することにもなり、
世界に恩恵をもたらしているとも感じました。
それが彼の動機にもなっていました。
それらの仕事をしている時には、
時間も忘れて、「フロー」の状態で
仕事に打ち込むことができたと語っています。
そしてまた、彼の本にも書かれてあるように、
彼は好奇心が強く、
英語を通して外の世界のことについても多大な興味を持っていました。
外側の世界のニュースや西洋心理学からクラッシクまで。
典型的な僧侶とはいえないところもありましたが、
逆にそのことがダライ・ラマの通訳としての
パーフェクトなバックグラウンドにもなっていたと語っています。
というのはダライ・ラマの関心や活動は幅広いので、
ある時には科学者のグループと生物学や脳科学について論じたかと思うと、
次の日には環境学者と世界のあらゆる出来事の相関関係について論じたり、
かとおもうと政治学者などとも話ことがあり、
それらの通訳をこなさなければならなかったからです。
そのような広い見識を持っていることが、
彼のダライ・ラマの専属通訳としての役割をこなすためにも
役に立ったということなどが語られています。
それでは、彼の雰囲気とともに、動画をお楽しみください。
ジンパ博士が「何があなたを幸せにするのか?」
という質問に答えた動画になっています。
コンパッション育成協会
江谷信壽