デンマークにおける精神障害者の介護者に対する思いやり育成トレーニングプログラムの効果
無作為臨床試験

キーポイント

質問

思いやり育成訓練(CCT)介入は、精神疾患を持つ人の非公式介護者の心理的苦痛を減少させるのに有効であるか?

結果

介護者161名を含むこの無作為化臨床試験において、CCTプログラムまたは待機者群に無作為に割り付けられた介護者は、うつ、不安、ストレスの有意な改善を経験し、その改善は6ヶ月のフォローアップで維持された。

意味

この知見は、CCTの介入が精神疾患を持つ人の介護者の心理的苦痛を減少させるのに有効であることを示唆するものである。

概要

重要性

精神疾患を持つ人の介護者は、うつ病、不安、ストレスを発症するリスクが高い。

目的

思いやりの育成訓練(CCT)プログラムが介護者の心理的苦痛を減少させる効果を調査する。

デザイン

設定、参加者 この待機者制御無作為化臨床試験は、デンマークの2つの異なるコミュニティ環境で実施された。介護者は、診断され未治療の精神疾患、依存症、瞑想の実践、または現在の心理療法的治療を受けている場合は除外された。登録は2018年5月から2019年3月の間に行われた。介入の影響を調べるために反復測定モデルを使用した。一次分析は、intention-to-treatの原則に基づき行った。データ分析は、2020 年 6 月 4 日から 7 月 7 日に行われた。

介入 参加者は、8週間のCCTコースまたは待機者コントロールに1対1で無作為に割り付けられた。ブロック無作為化を行い、各ブロックに40名の参加者を配置した。

主な成果と測定法 主な成果は、Depression, Anxiety, Stress Scale (DASS)で測定した心理的苦痛の軽減であった。ベースライン、介入後、3ヵ月および6ヵ月のフォローアップ測定が行われた。

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2777143