https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31807724/
概要
背景
不妊症の女性にとって、心理的な幸福感を高めることは重要かつ基本的な問題である。
目的
本研究では、セルフコンパッションの指導が初期不妊女性の心理的ウェルビーイングに及ぼす影響を検討する。
材料と方法
事前テストと事後テストを伴う横断的準実験的研究で、2016-2017年にYazd生殖科学研究所に紹介された不妊女性32名が登録された。参加者は、対照群と実験群としてランダムに2群に分けられた(n=16/各)。実験群の参加者のみ、90分のトレーニング(Self-Compassion Training)を8セッション受けた。研究仮説の検証には、Ryffの心理的幸福感質問票を適用し(信頼性係数=0.82)、共分散分析統計検定を用いた。
結果
実験群と対照群の参加者の心理的幸福感の向上に関する推定平均点には有意差があり(p=0.007)、その差は、テスト後の得点の共分散の72.7%が自己慈悲の介入によるものであることを示していた。したがって、セルフ・コンパッション・トレーニングの介入は、不妊女性の心理的幸福の改善に影響を与える。また、プレテスト変数は94.2%の効果で有意である(p=0.006)。
結論
初期不妊女性へのセルフコンパッションの指導は、心理的幸福感の向上に効果があることが示された。