マインドフルネスとセルフコンパッションは、医療従事者の睡眠とレジリエンスに関連するか?

概要

目的

若手医療従事者および研修生において、訓練可能な資質(マインドフルネスおよびセルフコンパッション)と、バーンアウトおよびケアの質に概念的に関連する因子(睡眠およびレジリエンス)との関係を記述すること。
デザイン:横断的調査。
設定:中西部の大規模な学術医療センター。
参加者:213名の臨床医と研修生。

評価項目

睡眠とレジリエンスは、8項目のPROMIS睡眠尺度と6項目のBrief Resilience Scaleを用いて評価した。マインドフルネスと自己憐憫は、10項目のCognitive and Affective Mindfulness Scale, Revisedと12項目のSelf-Compassion Scaleを用いて評価した。健康はPatient-Reported Outcomes Measurement Information System(PROMIS)グローバルヘルス尺度で評価し、ストレスは10項目のPerceived Stress Scaleで評価した。記述統計とピアソン相関を検討した後、重回帰分析を行い、マインドフルネスとセルフコンパッションがより良い睡眠やレジリエンスと関連しているかどうかを調べた。

結果

回答者の平均年齢は28歳で、73%が女性であった。職業は、管理栄養士(11%)、看護師(14%)、医師(38%)、ソーシャルワーカー(24%)、その他(12%)であった。一変量解析では、すべての変数が標準値であった。睡眠障害は、ストレスの自覚や健康状態の悪化と有意かつ最も強く相関していたが、マインドフルネスや自己慈愛の低下とも相関していた。レジリエンスは、ストレスの軽減、精神的健康の向上、マインドフルネスの向上、自己慈愛の向上と強く、有意な相関があった。

結論

これらの若い医療専門家や研修生において、睡眠とレジリエンスはマインドフルネスとセルフコンパッションの両方と相関している。マインドフルネスとセルフコンパッションを高めるためのトレーニングが臨床家の睡眠とレジリエンスを改善するのか、あるいは睡眠障害を減らしレジリエンスを高めることがマインドフルネスとコンパッションを改善するのかを明らかにするための前向き研究が必要であると思われる。

https://www.liebertpub.com/doi/abs/10.1089/acm.2014.0281