2023年トヨタ社長年頭挨拶を聞いて驚きました。
トヨタといえば日本に限らず、世界を代表する会社であり、
世界の動きや流れについて最も敏感なアンテナを立てている
会社と言えるでしょう。
そのトップの念頭挨拶といえば、これから会社として
今の現状をどのようにみているのか?
そしてそのような現状の中で、
どの方向に歩んでいくか、その方針を示すものです。
そのような世界のトップの会社の社長って、
一体どういうことを言っているのだろうという
ちょっとした好奇心で見てみたのですが、
それが、まさに今私たちが取り組んでいること、
提供しているようなこととそんなに変わらないことを
話されていました。
もう世界はすでに、このような「コンパッション」
ということを企業として取り組むべき
中心課題としているのです。
この年頭挨拶のタイトルは、
「イバラの道でも進むべき道とは」
というタイトルです。
そこで語られていたことを少し引用すると、
以下のような言葉が印象的でした。
「未来は、『自分以外の誰かの幸せ』を願う仲間たちが一緒に努力し行動して、作るものだと思います。
自分の利益のために大きな声を出しても、そこには対立しか生まれません。
そして、対立と分断は、誰も幸せにしません。
意志ある情熱と行動でまずやってみる。
共感してくれた仲間と、たくさん失敗しながら、少しずつ前に進んでいく。」
(19分45 秒あたり)
まさにこれはコンパッション以外のなにものでもありません。
さらに、トヨタの社員の仕事の進め方について、
これまでの仕事の仕方から、これからの未来の仕事の進め方
の方針の変更として、
「利己」から 「利他(自分以外の誰かのために)へ
ということが述べられていました。
(23分37分あたり)
最も利潤追求をするべきグローバル企業において、
このようなことが語られているということは、
この「コンパッション」というのは、
単なるスピリチュアルなことではなく、
まさにこれから誰もが生き方の軸として
考えるべきものになってきているのだということを
考えさせられました。
そしてまた、トヨタ社長は次のように言っておられます。
「今私たちは、何が正解だかわからない世界を生きています。
その中では、今まで経験したことのない『危機』に
直面することがあります。」
この状況というのは、今の時代において、
誰もが避けられない状況です。
「その時、必ず私たちの前には2つの道が現れます。
短期的な成功や、一発逆転を狙う道と、
私たちに強さをもたらした本質、思想に立ち戻る道です。」
https://youtu.be/5LbomFDuGww
(21分18 秒あたり)
そんな中で、私たちは本質に立ち戻り、
コンパッションの炎を掲げていきたいものだと思います。
CEI
えたに