今回は、
コンパッションは意味と⽬的をもたらす
ということについてです。
CCTの創始者のひとりで「コンパッション」の著者、
ツプテン・ジンパ博士は、
「私にとって、コンパッションがもたらす最も⼤切なことは、
私たちに意味と⽬的をもたらすということです。」
というふうに語っています。
https://oejbooks.com/news/compassion/
科学的には、わたしたちは
合理的な⽣き物、感情的動物、
社会的動物と⾔われていますが、
人間として生きる上で、
どこか深いところでは、
意味を求める動物だとも言えそうです。
生きる意味を求めたり、
人生の意味について悩んだりするのは人間ぐらいなものです。
そういう意味で、
人生にどういう意味を求めるのか
というのは大切なことです。
しかし、人生の意味というのは、
アプリオリに、生まれながらに与えられているものではありません。
その意味は、自分が生きる中で創造していくものだと思います。
その時に、
自分がどのような価値観を持って生きるのか、
ということが問われます。
その価値観が、
ここ10年余りの間に急激に変化していることを感じます。
これまでは、自分さえ良ければ良い、
お金さえ儲ければ良い、
という価値観が一般的に普及していて、
日本もエコノミックアニマルと言われながら、
ひたすらそのための人生を追求し、
謳歌していた時代がありました。
しかしそんな時代もバブルとともに弾け、
この30年間は経済成長をしない国として、
世界でも珍しい国となりました。
そのおかげで、
かつてはジャパンアズナンバーワンと言われた時代は終焉し、
今では国民一人当たりのGDPは世界でも30位近くになったようです。
経済的にはどんどん貧しくなっていく日本ですが、
逆に、そのような経済的な豊かさの中で育ってきている若い人たちには、
これまでとは違った価値観が育ってきているようです。
それだけ社会が豊かになったせいなのかもしれませんが、
今ではZ世代と言われる若者は、
所有欲や物欲などはあまり興味もなく、
エコノミーシェアリングという考えが主流となり始めて、
共有する文化が育ちつつあるようです。
自分の物欲や所有欲よりも、
奉仕することや、
人の役に立つこと、
さらには世界平和のために生きることの方に
価値観を見出すようになってきている人たちが
多くなってきているようです。
そういう人々は、
⾼い報酬をもらえる仕事よりも、
自分にとって意味と⽬的を⾒出せる仕事を
選ぶようになってきています。
それは、自分個人の利益よりも、
より⼤いなる意味を求め、
コンパッションを価値観として、
より多くの人々への奉仕のために働く
ということに⾃分の価値観を⾒出すことからやってくるものです。
それはある意味、
慈悲心を持って生きた仏陀の価値観に近づいているともいえます。
人がどういう価値観ないし
人生の意味を持って生きるかは、
その人の自由ですが、
コンパッションという価値観は、
人生に大いなる意味をもたらすものであることは、
疑いようのないものだと思います。
「コンパッション(慈愛、慈悲心)の輪は
私たちから始まります。
あなたは世界を
より良い場所にすることに
参加することができます。」
この言葉はCCTの合言葉ですが、
それは人生の意味をコンパッションに見出すことへの提案でもあります。
そんなコンパッションについて知りたい方はこちらをお読みください。
https://compassioneducation.jp/schedule#cct
CCT公認インストラクターのコマラ・ローデの
「コンパッションとは何か?」という動画も掲載しています。
CEI
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