10月に入り、
緊急事態宣言が明けて、
土日の鎌倉は連日の賑わいを見せていました。
秋のすがすがしい天気も相まって、
今まで閉じ込められていた雰囲気から
解放された感じがありました。
10月2日の コンパッション実践会。
3回シリーズの最終回は 「トンレン」でした。
トンレン (gtong len)とはチベット語で
「与えること」と「受け取ること」を意味します。
他者の苦しみを自分が受け取り、
自分の幸福や慈悲、知恵、功徳を他者に与える
ということをイメージする、
チベット仏教で用いられている瞑想法です。
この方法は、利他心を訓練するための
もっとも優れた手段として、重要視されているもので、
CCTでも5つ目のステップとして学びます。
このコロナの状況の中で、
苦しんでいる人たちが多くおられます。
コロナにかかることの不安や恐怖。
実際に不運にも、コロナにかかったり、
それ以外にも様々な病気で苦しんでいる人たち、
その家族の人たち、医療従事者の人たち。
仕事を失ったり、仕事が変わったり、
ステイホームで仕事のやり方や人間関係が変わったり。
そんな中で、自分に何ができるのだろうか?
と無力感に襲われることもあるかと思います。
そういうときには、
このトンレンは助けになります。
その人のためにできることの、
ひとつの方法が、
このトンレンです。
今、病気や様々な困難で苦しんでいる人たちに対して
このトンレンの瞑想をすることができます。
やり方は、呼吸を使って行います。
吸う息とともに、
苦しんでいる人たちや人類、生きとし生けるものの
苦しみを吸い込んでいくことをイメージします。
そして、
吐く息とともに、慈愛を与えていきます。
このやり方は、コツがあるので、
最初は指導者について学んでいただくのがよいです。
そのコツのひとつは、
最初は、身近な、小さなことから始めていくと よいでしょう。
そして、だんだんと広げていって、
全人類、生きとし生けるものへと広げていきます。
そうしないと、
自分自身に苦しみを取り入れてしまって、
自分が苦しくなってしまうことがあります。
自分が苦しくなってしまっては、 元も子もありません。
ですから、
CCTでは、このトンレンは
5つ目のステップで学ぶことになっています。
マインドフルネスや瞑想を学び、
コンパッションとは何かを学び、
自分へのコンパッションを育み、実践し、
そして他者へのコンパッションを育み、実践します。
そして、
トンレンの瞑想を実践していきます。
その実践を続けていくことで、
不思議なことに、
自分の幸せがより大きく広がっていくように
感じていくようにもなります。
情けは人のためならず、
ということわざがありますが、
コンパッションは人のためだけではなく
より大いなるもののコンパッションを
感じることにもなっていきます。
コンパッション育成トレーニング(CCT)は
こちらからご参加できます。
https://compassioneducation.jp/about-cct/#schedule
CEJ
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