概要
背景
短時間のマインドフルネス瞑想(MM)に関する先行研究では、参加者は瞑想セッションの直後にテストを受けることが多く、数日間のトレーニングと1セッションの効果を分離することが困難である。
方法
本研究では、1セッションで得られる認知と気分への効果を検証するため、25分間の瞑想の1セッションの効果を、偽瞑想(偽M)および本を聴くコントロールと比較して検討した。
結果
マインドフルネス瞑想も偽瞑想も1セッションで、コントロールと比較して、状態のマインドフルネスに有意な効果があった。また、Profile of Mood States(POMS)のいくつかの気分下位尺度、および苦痛の総スコアも対照と比較して有意な差があった。しかし、どちらの瞑想条件も、注意とワーキングメモリのいずれの課題に対しても有意な効果を示さなかった。
結論
これらの結果は、1回の瞑想では、本研究で用いた認知タスクに影響を与えるには不十分であることを示している。マインドフルネス瞑想と偽瞑想はともに、気分の状態、および状態のマインドフルネスを高めることに正の影響を与えた。