概要
目的
6週間のヨガと瞑想の介入が大学生のストレス知覚、不安レベル、マインドフルネススキルに与える影響を評価すること。
方法
このプログラムは、週1回60分のヴィンヤサフローヨガクラスと、ロードアイランド大学薬学部の訓練を受けた教員によるガイド付き瞑想から構成されたものである。学生たちは、ストレスレベル、不安レベル、マインドフルネススキルといった成果の変化を評価するために、介入前と介入後のアンケートに回答した。アンケートは、Beck Anxiety Inventory(BAI)、Perceived Stress Scale(PSS)、Five Facet Mindfulness Questionnaire(FFMQ)という3つの自己報告ツールから構成されていた。それぞれのスコアは、ベースラインからの変化を検出するために、各ツールの数値とカテゴリー尺度(低、中、高)を用いて評価された。
結果
19歳から23歳の17名の参加者が研究を完了した。13名が女性、4名が男性であった。9名は薬学博士課程に在籍し、8名は他の学術課程に在籍していた。学生の不安とストレスのスコアは有意に減少し、マインドフルネスの総スコアは有意に増加した。BAIとPSSの介入前から介入後にかけてのカテゴリーデータの変化は有意であり、介入後のアンケートでストレスや不安のスコアが「高」カテゴリーに属する学生はいなかった。
結論
学生は、期末試験前の6週間のヨガと瞑想のプログラムを終了した後、ストレスと不安のレベルの減少を経験した。この結果は、週に1回程度のマインドフルネスの実践を取り入れることで、大学生のストレスや不安を軽減できる可能性を示唆している。管理者は、学生のセルフケアを支援するために、カリキュラムの中に非薬物療法的なストレスや不安の軽減方法の指導を含めることを検討すべきである。