概要
目的
マインドワンダリング、すなわちタスクと無関係な思考に注意を奪われる傾向は、対人関係の悪化と関連することが知られている。マインドワンダリング(ニュートラル、快、不快な話題への)および自分自身や他者への思いやり行動への影響について検討する。
方法
成人51名の9週間の慈悲の瞑想プログラム(CCT)中の日常経験サンプリングを用いる。
結果
慈悲の瞑想(CCT)は、中立的な話題への心の迷いを減少させ、自分自身への思いやり行動を増加させることが示された。また、慈悲の瞑想の実践頻度と思いやり行動の間には、快・不快の話題への心の迷いには関連が見られたが、話題間で折りたたんだ場合、心の迷いは中間的な役割を果たさなかった。
結論
慈悲の瞑想の実践頻度が高いほど、不快な話題へのマインドワンダリングが減少し、楽しい話題へのマインドワンダリングが増加し、その両方が自分自身や他人を思いやる行動の増加に関係していることが明らかになった。
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/17439760.2015.1025418